車は一括払いで!
ローンなんて勿体無い!
利子が高いよ!いくら多く払うの?
そんな声が聞こえそうですね。
私も、家計管理を始めた当初はそう思っていました。
なるべく無駄な出費は省かないと、と。
でも、FPとしていろいろな勉強をしていく中で、
必ずしもローンを組まない方がいいとは限らない!
と、そう思うようになりました。
2021年ハイエースをローンで購入しました
一昨年、実際に車を購入しました。
ハイエースの10人乗り!
子どもたちとたくさん出掛けたい!
車中泊もして旅行を楽しみたい!
そんな夢を叶えてくれる車です。
車は一括で購入でしょ!
主人も、「ローンで利子を払うより、一括で購入すべき」という考えでした。
ずっと一括購入のつもりでいましたが、
購入したい車が決まり、
いざ支払いが迫ってきた時、ふと
あれ?
今手元にあるお金、車の購入に充てるより、運用した方が賢くない?
と思ったのです。
ローン払いの利子の合計額は?
仮にローン払いで購入したとすると、利子はいくらになるでしょうか。
車の値段は総額4,119,520円。
頭金として、300,000円支払い、残りを3年のローンにしました。
残金3,819,520円 年利1.9%です。
すると分割支払いの合計額は
3,932,415円となりました。
ローンを組んだことで、
3年間で112,895円も多く払うことになってしまったのです。
なんでローンにしたの?
もちろん明確な理由があります。
これをきけば、皆さんも、次回の車の購入はローンを活用したくなるんではないでしょうか。
車の購入に充てるはずのお金はどこへ?
一括で購入予定だったので、もちろんその分のお金はありました。
じゃあ一体何に使ったの?というと
ジュニアNISA
の資金に当てました。
ジュニアNISA 長期で運用!
投資はそもそも、長期で運用してこそ、利益が大きくなっていきます。
車購入時、末っ子は0歳でしたので、大学まで18年間ありました。
ジュニアNISAは、2023年までに制度が終わってしまうので、今活用しなくちゃ!と思ったのです。
年間80万円まで投資でき、利益は非課税(通常、利益には20%の税金がかかります。)
車を一括で購入してしまうと、ジュニアNISAに充てる資金がなくなってしまいます。
そこで、ローンを活用して、先にジュニアNISAにお金を入れ、
ローンは月々の返済として頑張って返していこうとなったのです。
あなたはどっち派!?車一括購入、ローンでジュニアNISA活用
それでは、二つの方法でどれだけ違うか考えてみましょう。
うちは4人兄弟なので,流石に4人ともジュニアNISA満額の80万円を入れるのはキツイ。
2年間で4人で640万円になりますからね。
そこで1人毎月5万円,2年間で1人につき120万円。
4人で合計480万円をジュニアNISAに入れることにしました。
今回はこの480万円を使って比べていきます。
本来は,積み立てる最初の2年間は「年金終価係数」という係数で計算し,その後「終価係数」という係数を使って計算します。しかし計算が煩雑になるので,ここでは最初に全額投資したとして,「終価係数」のみを使って計算します。
車一括払いの場合
車のローンはないので、利子はありません。(やったー)
でも、手元にお金が無くなってしまったので、ジュニアNISAの活用ができません。
3年ほどお金を貯めていざ投資をします。
ジュニアNISAの制度はもうないので,課税口座で運用していきます。
4,800,000円を年利5%で15年間運用したとします。
そうすると15年後には
なんと,9,978,855円になります
複利の力はすごいですね!!15年で倍になりました。
しかし、課税口座では利子の20%は税金で納めなくてはいけません。
9,978,855円−4,800,000円=5,178,855円(利子)
5,178,855円✖️20%=1,035,771円(税金)
なんと,100万円以上も税金で納めることになってしまいます。
ローンの利子よりも,税金の方が全然多いことがわかります。
実質的な利益は
5,178,855円-1,035,771円=4,143,084円となりました。
車は現金で払い,お金を貯めてから投資をするとなると,
18年後の時点で4,143,084円のプラスになる。ということがわかりました。
ローンで購入し,ジュニアNISAを活用すると
まず、ローンを使ったので、ローンの利子112,895円余分に払うことになります。
これは明らかなマイナスです。
しかし、お金が手元に残っているので、これを使ってすぐにジュニアNISAを活用することができます。
2022、2023年の2年間で480万円を投資します。
480万円を年利5%で18年間運用します。
そうすると18年後には
11,551,772円になりました!!
運用する期間が15年か、18年か、3年違うだけで
1,572,917円も変わってくるのです。
運用期間が長ければ長いほど,複利の力で増えていき,マイナスになるリスクも減っていきます。
しかも、ジュニアNISAで投資をしたので、利益は非課税!
20%の税金を払わなくていいんですね。
11,551,772円−4,800,000円=6,751,772円(利子)
この利益から車のローンの利子は抜いておきましょう。
6,751,772円−112,895円=6,635,877円
車はローンで購入し,手元に残ったお金でジュニアNISAを活用すると,
18年後の利益は6,635,877円になりました。
ジュニアNISAを活用するかしないかの差額は
一括購入した場合18年後は
+4,143,084円
ローンを活用した場合18年後は
+6,635,877円
何と、ローンを活用した方が
2,492,793円
もプラスになる可能性があるのです。
約250万円です。
扶養内でパートをしようと思ったら,2年半分のお金です。
お金自身が働くことによって,パート2年半分のお金が生まれる可能性があるんですね。
教育費のインフレ率
教育費はインフレ率が高く,年々上がっています。
詳しくは,こちらのブログをご覧ください。
現金だけ,保険だけで備えるのではなく,
(学資保険も多少増えますが,教育費のインフレ率には敵いません)
分散して備えましょう。
ジュニアNISAの制度は今年までです。少しでも預金に余裕があるのなら,ジュニアNISAを活用するのもいいですね。
まだジュニアNISAの口座を開設していない方は,まだ今なら間に合います。
やるかやらないかで,お金のゆとりの時間のゆとりも変わってきます。
18年後を見据えて
こんな感じで計算してみた結果、我が家では、車をローンで購入することになりました。
でも、先のことはわかりません。
もちろんジュニアNISAを活用するということは投資をするということなので、
株価が暴落するタイミングもあります。株価の変動に『絶対』はありません。
もしかしたらリーマンショックのような暴落の時期に当たるかもしれません。
でも、過去の度重なる暴落でも、数年で株価は戻っています。
人間ってすごいですよね。
より良い暮らしができるように日々考え、成長しています。
それに伴い、株価も成長していくのです。
リスクは分散して!
株価の暴落に当たっても臨機応変に対応できるように、銀行での貯蓄と、保険での備えもしています。
大学入学当初に株価の暴落が起こったら,貯蓄や保険での資金を先に活用し,ジュニアNISAの資金は株価が戻るまで待つ作戦です。
資産はさまざまに分散し、いろいろなリスクに備えることが大事です。
投資に限らず、絶対にこれは大丈夫!というものはありません。
手元に余剰資金があるなら、
早速証券口座を開いて、少しでも資産運用してみましょう。
20年後にはそのお金が今よりも大きくなっているかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。